【発注のヒント】マトモな業者は、どう探す?

「さぁ、良い映像を作りたい!」とせっかく意気込んで発注したのに、
払った金額と釣り合わないクオリティで納品されたらガッカリ…ですよね。。

世の中は、スマホ一台あれば映像制作が出来てしまう時代。

一方、撮影に使う機材も民生品と業務用の差が少なくなってきているので、
少しお金を払って一眼レフやビデオカメラを買えば、
どんな人でもプロっぽい画質で撮れてしまいます。

つまり、残念ながら昔と違って、誰でも簡単に映像制作業者を名乗れるヤバイ時代に突入しました。
そんな中で、少しでも皆さんの残念な顔を見ずに済むよう!
他サイトにはない独自の観点で、ポイントをお伝えします!

ポイント①:「動画」や「クリエイター」という言葉を頻繁に使う業者に注意!
まずは業者のプロフィール欄をチェック!
「動画」というワードや「クリエイター」を名乗る方々には、
ちょっと身構えた方が良いかも…です。

コチラ、何も偏見で申し上げているのではなく、それなりの理由があります。
まず第一に、私はこれまで映画やテレビ、
CMなどの映像を作っている様々なプロと一緒に仕事をしてきた中で、
映像作品のことを「動画」と呼んでいる人を、一人も見たことがないからです。

映像のプロが、業務上敢えて「動画」という言葉を使うとすれば、
それは、宣材写真などの「静止画(スチル)」との対比で、
「ムービー」や「動画」で撮る!みたいな使い方をギリギリするかな〜くらいの感じです。

なので、「映像」ではなく「動画」という言葉や
「ディレクター」ではなく「クリエイター」を使う人は、
そもそも映像業界の人ではないパターンが多いという実態があります。

具体的には、WEB関係や地域PR誌などの関係の方々、
もしくはそこから転じた方々が昨今の映像ブームに乗っかり、
「動画クリエイター」などと名乗って作っている可能性が高いです。

つまり、発注側はプロに頼んだつもりであっても、
実際は映像のプロでない兼業的な方々に頼んでいることになります。

ポイント②:制作担当者の経歴を具体的に聞く!
コミュニケーションが苦手な方にとっては、少し勇気がいるかもしれませんが、
発注を検討している業者に対して、
「これまでどの業界で、何の映像を作っていた人にご担当いただけますか?」
「映像制作歴は何年ですか?」と、具体的に聞きましょう!

自信があったら答えてくれるはずです。これは、実はすごく重要です。
なぜかと言うと、担当者がどこで修行してきたかが、実力を見極める最大のポイントだからです。

例えば、皆さんが好きなスポーツを、何か一つイメージしてください。
野球でもサッカーでも、バスケットでも何でも構いません。
それが、例えどんなスポーツであっても、ただ単に「選手」と名乗れる人は大勢いると思います。

でも、インターハイで優勝した高校で3年間必死に練習した「選手」と
県大会初戦で敗退した高校で漫然と練習していた「選手」の間には、
(スポーツの実力に関しては)容易に埋められない大きな差ができます。

同様に映像も、どの環境で何年腕を磨いてきたかが、非常に重要です。
テレビであれば、全国ネットの番組を作ったことがあるか?
ローカル番組でも皆が知ってる番組を作ったことがあるか?視聴率は何%取ったことがあるか?
さらに、ゴールデンタイムやプライムタイムの番組を作ったことがあるか?等が重要です。

CMや映画も、誰もが知る良質な作品に関わったことがある人は、
厳しいプロの環境で磨かれた人が、やはり多い。
また、映像制作は天才でもない限り、10年くらいの制作実績はあった方が良いと思います。

ポイント③:「安さ」に注意しながら、外注有無と理由を聞こう!
「安い!」と「適正価格」は違います!

これに関しては、また別稿で書ける濃い内容かと思いますので、
機会があれば、改めて記事にしたいと思いますが、
とりあえず「安い!」には気をつけていただきたいです!

特に一番ヤバいのは、お客さんから受託した映像を別の業者に外注しているのに、安いパターンです。

なぜなら、外注するには本来理由があるから外注するし、
多くの場合は自分と同等以上の能力を持つ人に託すはずなので、高くなるのが基本だからです!
(ちなみにアシスタントなど自分の補助を外注する場合でも人件費は増えるので高くなります)

例えば、全国放送で流す高いクオリティのCMを作る際に、ディレクターやビデオグラファー、
その辺のカメラマンが撮影することは、まず、ありません。(ほぼ絶対といっていいほど)

理由は、専門家の中の専門家である、業界トップクラスのカメラマンの腕前や知見が必要だから。

この場合、腕のあるカメラマンに外注した分、人件費や機材費が高くなるのは当然です。
「外注したのに、安い!」という状況は、業者自らに制作できる能力がない上に、
中間マージンを抜いて、適当な人を見つけてきて安く買いたたいて使ってる場合がほとんどです。
そのような状況で、マトモに映像を作れることはありません。

なので、発注するときに、「今回の映像で、外注する部分はありますか?」
外注する場合は「外注する理由って、何でしょう?」などと思い切って聞きましょう。

答えてくれた理由に納得できれば問題ありませんが、
もし、濁した答えが返ってきたら危険です!

ーー

以上、今回の記事は、
巷にあふれる映像制作者を選ぶ中で、
映像発注側にも「映像発注リテラシー」なるものが
必要な時代だなーと改めて感じ、執筆いたしました。

何か少しでも、発注時のご参考になれば幸いです。

P.S.
上記のポイントは、かなり的を得ているかと思っていますが、
もちろん絶対ではありませんし、あくまで一つの指針としてご紹介しております。
また、記載した内容に当てはまる方々を批判する意図はありません。
なので、身近に信頼できる映像制作者がいらっしゃれば、
その方を信じて、ご発注されるのが良いかと思いますし、
無名の映像しか携わったことのないディレクター等でも、
公開された作品ポートフォリオのクオリティが高ければ問題ない場合もあり得ます。
(ただし、映像作品は著作権上公開できない場合も多いので、
 本稿では関わった番組を口頭で聞くことをおススメしています。)
以上!よろしくお願いします!

「さぁ、良い映像を作りたい!」とせっかく意気込んで発注したのに、払った金額と釣り合わないクオリティで納品されたらガッカリ…ですよね。。

世の中は、スマホ一台あれば映像制作が出来てしまう時代。

一方、撮影に使う機材も民生品と業務用の差が少なくなってきているので、少しお金を払って一眼レフやビデオカメラを買えば、どんな人でもプロっぽい画質で撮れてしまいます。

つまり、残念ながら昔と違って、誰でも簡単に映像制作業者を名乗れるヤバイ時代に突入しました。そんな中で、少しでも皆さんの残念な顔を見ずに済むよう、他サイトにはない独自の観点で、ポイントをお伝えします!

ポイント①:「動画」や「クリエイター」という言葉を頻繁に使う業者に注意!
まずは業者のプロフィール欄をチェック!「動画」というワードや「クリエイター」を名乗る方々には、ちょっと身構えた方が良いかも…です。

コチラ、何も偏見で申し上げているのではなく、それなりの理由があります。まず第一に、私はこれまで映画やテレビ、CMなどの映像を作っている様々なプロと一緒に仕事をしてきた中で、映像作品のことを「動画」と呼んでいる人を、一人も見たことがないからです。

映像のプロが、業務上敢えて「動画」という言葉を使うとすれば、それは、宣材写真などの「静止画(スチル)」との対比で、「ムービー」や「動画」で撮る!みたいな使い方をギリギリするかな〜くらいの感じです。

なので、「映像」ではなく「動画」という言葉や「ディレクター」ではなく「クリエイター」を使う人は、そもそも映像業界の人ではないパターンが多いという実態があります。

具体的には、WEB関係や地域PR誌などの関係の方々、もしくはそこから転じた方々が昨今の映像ブームに乗っかり、「動画クリエイター」などと名乗って作っている可能性が高いです。

つまり、発注側はプロに頼んだつもりであっても、実際は映像のプロでない兼業的な方々に頼んでいることになります。

ポイント②:制作担当者の経歴を具体的に聞く!
コミュニケーションが苦手な方にとっては、少し勇気がいるかもしれませんが、発注を検討している業者に対して、「これまでどの業界で、何の映像を作っていた人にご担当いただけますか?」「映像制作歴は何年ですか?」と、具体的に聞きましょう!

自信があったら答えてくれるはずです。これは、実はすごく重要です。なぜかと言うと、担当者がどこで修行してきたかが、実力を見極める最大のポイントだからです。

例えば、皆さんが好きなスポーツを、何か一つイメージしてください。野球でもサッカーでも、バスケットでも何でも構いません。それが、例えどんなスポーツであっても、ただ単に「選手」と名乗れる人は大勢いると思います。

でも、インターハイで優勝した高校で3年間必死に練習した「選手」と、県大会初戦で敗退した高校で漫然と練習していた「選手」の間には、(スポーツの実力に関しては)容易に埋められない大きな差ができます。

同様に映像も、どの環境で何年腕を磨いてきたかが、非常に重要です。テレビであれば、全国ネットの番組を作ったことがあるか?ローカル番組でも皆が知ってる番組を作ったことがあるか?視聴率は何%取ったことがあるか?さらに、ゴールデンタイムやプライムタイムの番組を作ったことがあるか?等が重要です。

CMや映画も、誰もが知る良質な作品に関わったことがある人は、厳しいプロの環境で磨かれた人が、やはり多い。また、映像制作は天才でもない限り、10年くらいの制作実績はあった方が良いと思います。

ポイント③:「安さ」に注意しながら、外注有無と理由を聞こう!
「安い!」と「適正価格」は違います!

これに関しては、また別稿で書ける濃い内容かと思いますので、機会があれば、改めて記事にしたいと思いますが、とりあえず「安い!」には気をつけていただきたいです!

特に一番ヤバいのは、お客さんから受託した映像を別の業者に外注しているのに、安いパターンです。

なぜなら、外注するには本来理由があるから外注するし、多くの場合は自分と同等以上の能力を持つ人に託すはずなので、高くなるのが基本だからです!(ちなみにアシスタントなど自分の補助を外注する場合でも人件費は増えるので高くなります)

例えば、全国放送で流す高いクオリティのCMを作る際に、ディレクターやビデオグラファー、その辺のカメラマンが撮影することは、まず、ありません。(ほぼ絶対といっていいほど)

理由は、専門家の中の専門家である、業界トップクラスのカメラマンの腕前や知見が必要だから。

この場合、腕のあるカメラマンに外注した分、人件費や機材費が高くなるのは当然です。「外注したのに、安い!」という状況は、業者自らに制作できる能力がない上に、中間マージンを抜いて、適当な人を見つけてきて安く買いたたいて使ってる場合がほとんどです。そのような状況で、マトモに映像を作れることはありません。

なので、発注するときに、「今回の映像で、外注する部分はありますか?」外注する場合は「外注する理由って、何でしょう?」などと思い切って聞きましょう。

答えてくれた理由に納得できれば問題ありませんが、もし、濁した答えが返ってきたら危険です!

ーー

以上、今回の記事は巷にあふれる映像制作者を選ぶ中で、映像発注側にも「映像発注リテラシー」なるものが、必要な時代だなーと改めて感じ、執筆いたしました。

何か少しでも、発注時のご参考になれば幸いです。

P.S.
上記のポイントは、かなり的を得ているかと思っていますが、もちろん絶対ではありませんし、あくまで一つの指針としてご紹介しております。また、記載した内容に当てはまる方々を批判する意図はありません。なので、身近に信頼できる映像制作者がいらっしゃれば、その方を信じて、ご発注されるのが良いかと思いますし、無名の映像しか携わったことのないディレクター等でも、公開された作品ポートフォリオのクオリティが高ければ問題ない場合もあり得ます。(ただし、映像作品は著作権上公開できない場合も多いので、本稿では関わった番組を口頭で聞くことをおススメしています。)以上!よろしくお願いします〜

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